それぞれの職種と役割
- 豊嶋
- 私は医師の豊嶋です。感染症内科を担当しています。主に感染症診療と、感染対策、ICT活動と両立してやっています。
感染症内科の診療は他科からのコンサルテーションを受けることがメインです。2014年に赴任してから、
徐々に浸透してきたかなあという実感を持っています。
- 山口
- 僕は薬剤師の山口です。
チームでは、薬剤師として、抗菌薬の適正使用に基づいて使用量を確認したり、
少しおかしい使い方があれば医師に確認しています。
抗がん剤はレジメンが決まっているので若手でもわかりやすいのですが、抗菌薬に関してはまだ知識がないので、
自分がわかる範囲の知識で若手にアドバイスしています。
- 石黒
- 臨床検査技師の石黒です。
細菌検査で患者さんからの検体(血液・痰・尿など)を培養して、耐性菌が出ていないかをチェックしています。
耐性菌が出た場合は、早めに病棟管理者、主治医、石原さんに連絡して感染対策をお願いしています。
また、月末には耐性菌情報を集計し、会議に提出する資料を作っています。
- 石原
- 感染管理認定看護師の石原です。
今は専従で感染管理をやっていますので、主に院内の相談に対する対応が主な役割になります。
また、マニュアルの整備や研修会をしたりしています。
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石原Ns
ICTとして活動していることも結構あります。ICTラウンドをして、マニュア
ルだけでは周知されないようなことを現場で直接指導したりしています。抗
菌薬のことに関しても、今はラウンドの中で、みんなで抗菌薬や検出菌につ
いて議論するのが難しい状況があって、本当はもうちょっと議論できるよう
な場があるといいんですけど。 -
豊嶋Dr
そうですね。時間があればやっぱりそうしたい。
まあ、石原さんがいてくれることによって病棟への周知ができることは大き
いですね。主治医への返答は感染症内科でもできますけれども、その主治医がどこまで
理解しているのかもまちまちですし、ましてやそれを病棟内全体に周知して
くれるかっていうと難しいところなので。病棟全体で取り組んでいかなきゃいけないことなので、石原さんが同じ看護
師の目線から言ってくれるのは病棟側も受け入れやすいと思います。
相手も人間ですので、医者は医者から言われたほうが受け入れやすいし、
看護師は看護師から言われたほうが受け入れやすいので、
その辺はお願いしているところが大きいかなとすごく思いますね。 -
石原Ns
やっぱり数が1番多いんでね、看護師が(笑)
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山口Pha
ぼくも病棟で仕事をしていた時に、ちょっとわからないことや感染管理に対してこれでいいのかなって思ったことは
石原さんに確認しています。僕らもこういう対策をしたほうがいいってことを聞ける、中心的な役割を担ってもらってるなと日々思ってます。
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石黒Mt
感染対策でよくわからないことは、石原さんに確認します。
よく足運んでいただけるので、少し気になることを
気軽に相談できて助かっています。 -
石原Ns
私は、今は感染対策だけ専門でしているので、全体の調整や細かいことは
私の仕事だと思っています。極力チームのみなさんに負荷をかけず、専門性を発揮してもらいたいって
考えています。
専門的な観点から、薬のことは山口先生、細菌のことは石黒さんに
やってもらっています。もうちょっと時間が持てるように業務の調整とかできると良いかなと
思うんですけど。
今後、レベルの高いチーム医療を提供
するために
求められること。必要なこと
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豊嶋Dr
感染対策をやっていく上で、看護師は石原さんたち
感染管理認定看護師の力でかなり変わってきたなあと思います。
僕は山田赤十字病院時代にもいましたが、その時と比べるともう雲泥の差で、基本的なことは少しずつ底上げはできているなっていう実感を持ってます。ただ本当はもう少し加速していきたいっていう思いはありますね。
僕は中途半端は嫌で、やるんだったらちゃんとやりたい。
石原さん達の「感染対策」に対する強い意思が見えるので、
これが質の高いチーム医療に将来的につながっていくんだろうなと思います。 -
石原Ns
ちょっと進んでる感がでてきましたね。
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豊嶋Dr
ありますね、それはもう現場でも感じます。
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山口Pha
やっぱり薬剤師は薬剤師で得意な分野があって、検査技師さんとか
他の職種のことはわからないことがあります。こういうふうにチーム医療としてやっていって、それぞれの持ってる能力を見せるっていうのと、スキルミックスですね。
検査技師さんの持ってる能力っていうのを薬剤師も持って、それぞれやっていくことでもっとレベルが高くなっていくと思うので。 -
石黒Mt
そうですね。
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豊嶋Dr
そうですね。今までは検査技師の範疇に薬剤師は入ってこないでとか、
薬剤師の範疇には検査技師は入ってこないで、医者は入ってこないでとか、
自分たちの領域を守るっていう古典的なところがありました。今は逆で検査技師のことを薬剤師が知っててもいいし、
医者のことを検査技師が知っててもいいしって変わってきました。もちろんそれがなかったらチーム医療にならないですよね。
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石黒Mt
私もそう思います。
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山口Pha
やっぱりそれぞれわかってもらえるっていうのは大きいですね。
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石原Ns
確かに大事ですね。仲がいいのは大事だけど、仲がいいだけだと
真のチーム医療とは言えませんよね。
言いにくいことも、言い合える関係でないと。 -
豊嶋Dr
今くらいの関係じゃないとダメやと思う。仲良しチームじゃだめなんで。
そういう意味では、僕らはチーム医療ができているよね。 -
石黒Mt
まあ、そうですね。今の関係がいいかなって。
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石原Ns
豊嶋先生が言ったようにお互いの職種を理解して、自分たちが相手の分野に踏み込んで勉強することで
いいICTになってきているのかなってすごく思います。
これからもそうしていきましょう。